今や、様々なスタイルを選べる結婚式。
グローバル化社会で、男女問わず、海外出張に行き慣れていたり、海外赴任歴のある人も増えています。海外旅行も、ちょっとした連休に、気軽に行ける時代です。結婚式も海外で、と検討するカップルも多いようですが、いざとなると、すこし躊躇してしまいますよね。
- 「結婚式にはゲストをたくさん呼びたいから、海外は難しいかな」
- 「ラフで自由な式がしたいから海外が気になるけど、親が反対している」
- 「打ち合わせや本番で、英語で、ちゃんと意思疎通ができるか不安」
このように、人生の大イベントだからこそ、尻込みしてしまう人も。
せっかくの結婚式、思い切って色々な選択肢を検討してみましょう。ここでは、国内挙式と海外挙式について、メリットやデメリットを交えて、様々な角度から比較してみます。
国内挙式のメリット
式場を見学しながら比較検討できる
国内の式場ですから、時間をかければ、様々な式場を見学して比較検討することができます。
自分たちの納得感や安心感につながることはもちろんですが、
ゲストへ失礼のないおもてなしをするという観点からも、式場を事前に確認できるのは、大きなメリットです。
和の結婚式もできる
神前式や和装などといった、日本独自の文化を反映したスタイルも選べます。
キリスト教式であっても、披露宴で洋装と和装、どちらも着たい!といった希望も叶えられます。式場にも、和装が似合う素敵な場所もあり、それは国内挙式ならではの選択肢となります。
たくさんのゲストを招待しやすい
国内挙式であれば、幼馴染から学校の同級生、同僚など、多くのゲストを招待しやすいです。親戚でも、特に高齢の方や小さなお子様がいる方は、海外に抵抗がある場合も。遠方から来てもらう場合には、お車代を用意すると丁寧です。
こだわりを反映できる
ゲストとして、友人などの結婚式に参加するのは、国内挙式がほとんど。色々な国内挙式を見て、「自分の時はこうしたいな」と思うこともあるでしょう。
そのような経験をもとに、プランナー達とたくさんの打ち合わせを重ね、細かい段取りや演出にこだわることができます。
もちろん、料理についても試食をして、メニューや食材など、調整をすることが可能な場合もあります。豪華で、きめ細やかな披露宴をやりたい場合は、重要なポイントになるかもしれません。
一方で、披露宴ではなくパーティーをやる、セルフプロデュースの式にするなど、様々なスタイルを選択することもできます。
やりたい結婚式をやりたいスタイルで実現できるというのも、国内挙式の魅力です。
国内挙式のデメリット
気疲れしてしまう要素が多い
例えば、ゲストに誰を招待するか。これだけでも、なかなか神経を使います。
後から気まずくならないか、新郎側とのバランスは大丈夫かなど、人間関係のセンシティブなところを考慮しなければならないので、ちょっと憂鬱になったりもします。
インパクトに欠ける
国内で挙式する場合、多くの人が式場と契約し、そのプラン内でできる内容にまとまります。その結果、細かい部分ではオリジナリティーがあるにせよ、全体としては、無難な形式になりがちです。
国内挙式でも、セルフウェディングなどでオリジナルな式を創るカップルも増えてきていますが、まだ少数派です。
準備期間が長く、大変
式場と契約したのち、たくさんの打ち合わせを重ねることになります。細かい部分まで、選択したり、リクエストしたり、オプションを検討したり・・・
労力をかけてこだわりを反映させたい場合には良いのですが、「打ち合わせや決めること、準備することが多くて疲れてしまった」という声も多いです。
国内挙式の費用
ゲストの人数やどのような披露宴にするかどうかなどによって大きく異なりますが、一例として次のような集計が出ています。(出典:ゼクシィ 結婚トレンド調査2019調べ)
- 挙式および披露宴費用の平均 354.9万円
- 招待客人数の平均 66.3人
- お祝儀総額の平均 224.3万円
- 自己負担額の平均 149.5万
挙式や披露宴の費用は決して安くありませんが、お祝儀で賄われる部分も大きいです。
海外挙式のメリット
新婚旅行を兼ねることができる
海外挙式をしたカップルは、挙式後、そのまま新婚旅行をする場合がほとんどです。結婚式で最高潮の気分のまま、現実に戻ることなく、新婚旅行を楽しむことができます。新婚旅行の旅費節約にもなります。
非日常なロケーション
日本にはない文化や景色、建造物など、感性を満たしてくれるようなロケーションの中で結婚式を挙げることができます。
美しい色の空と海や、歴史が深く荘厳な教会、エキゾチックな森林など、様々な魅力があります。もちろんどれも、本物の趣があり、現地の文化と調和しています。そこで結婚式をしたという思い出は、とても色濃いものとなるでしょう。もちろん、結婚式の写真にも、ドレス姿と共に、その風景を残しておくことができます。
アットホームで全員が結婚式を満喫できる
国内での披露宴の場合、新郎新婦は準備や段取りで、両家の親は挨拶回りで、落ち着けないことも多いです。海外挙式の場合は、少人数で自由なスタイルのパーティーが行われる傾向があります。そのため、参列者全員が落ち着いて、温かい雰囲気の結婚式を満喫することができます。
準備がラク
国内で挙式をすると、多くの場合、その後に披露宴をします。
「国内挙式は準備が大変!」という体験談が多いのは、この披露宴の準備が、特に煩雑だからです。海外挙式の場合は、そのような披露宴ではないことが多いので、その分準備もラクになるのです。一方、「海外なのだから、現地とのコミュニケーションが大変なのでは?」と思われるかもしれませんが、通常、手配会社や旅行会社を通して準備をするので、そのような心配は無用なようです。
海外挙式デメリット
式場選びは慎重に
海外の式場は、多くの場合、資料として提供される写真を見て決めることになります。つまり、実物を見ないまま、式場を決めるのです。写真は、加工も簡単にできますし、撮影のアングルや天候などによっても印象は大きく変わります。後悔しないためにも、資料に載っている写真だけではなく、実際にそこで挙式した人の体験談や写真なども参考にするのがベターです。
ゲストへの負担を考慮する必要あり
国内で遠方の結婚式に出席するのとは、またスケール感が違ってきます。ご高齢の方や小さなお子様は、体調面などから、招待が難しい場合もあります。仕事をしている方も、日程調整が必要となるので、気楽に参列できるものではありません。そして招待する側も、ゲストの渡航費や宿泊費をどうするかなど、考えなくてはなりません。そのため、親族や親しい友人のみで行われることが多いのです。
日本とは違う気候を考慮する必要あり
日本には四季があり、梅雨の時期(=雨期)もありますよね。当然と言えば当然ですが、海外にも、雨期や乾期があります。雨の降り方なども日本と異なる場合も多いので、現地の気候はよく調べてから、予定を組みましょう。日本と同じ感覚でいると、「リゾートで晴れを狙ったのに、ひどいスコールに見舞われた!」なんてことにもなりかねません。
海外挙式の費用
海外挙式でも、国やゲストの人数によって大きな違いがありますが、一例として次のような集計が出ています。(出典:ゼクシィ 結婚トレンド調査2019【海外ウェディング編】調べ)
- 挙式および披露パーティ、旅行費用総額の平均204万円
- ハワイで挙式する場合の平均 229.8万円
- グアムで挙式する場合の平均 150.2万円
- ヨーロッパで挙式する場合の平均 134.5万円
挙式や披露宴の総額は、国内の結婚式費用平均354.9万円と比較しても、かなり低く抑えられています。しかし、海外挙式の場合、多くは、お祝儀がないことが多いです。そのため、自己負担額で考えた場合は、国内挙式とあまり差がないこともあります。とはいえ、新婚旅行も兼ねた場合は、お得感があるかもしれません。
国内挙式と海外挙式、各々の魅力があります。これは外せない!という条件が見つかったら、それを大切にしてください。せっかく選択肢は多いのですから、「とりあえず、式場選び」と準備を始める前に、まずは「どのような結婚式にしたいのか」を考え、それをベースに結婚式のやり方を決めていくのがおすすめです。
パンとコーヒー、白レバーと日本酒を愛する、30代転勤族サラリーマン。
実は、理系、そして二児の母。
あまり妻っぽくないタイプなので、家計はエリート転勤族の夫が握っている。
ライター業は、夫に内緒。
座右の銘は、「他人は自分を映す鏡」「これからの人生で最も若いのは、今日」。
夫とは遠距離恋愛中に結婚、その後1年ほど別居婚を経験。
この間、旅行三昧で、距離感覚がすっかりマヒしてしまう。
現在、同居4年目で新幹線通勤、定期代の高さには未だに慣れない。