「結納返しは聞いたことあるけど、婚約指輪にもお返しが必要?」と疑問に思っている人は多いでしょう。
そもそも婚約指輪にお返しは要るのでしょうか。
今回は「結婚指輪のお返し」の必要性と「結納返し」との関係について解説します。
結婚指輪のお返しと結納返しとの違いは?
婚約指輪は、「婚約記念品」とされ、「結納品」とは違います。
ですからお礼をするなら、結婚記念品と結納品に対してそれぞれに用意が必要です。
しかし、結婚記念品と結納品に対する認識は、地域によって大きな違いがあります。
結納には地域差がある
結納のスタイルは主に「関東式」と「関西式」の2つです。
関東式では、男性側から女性側に結納品や結納金を納め、女性側からも同じような内容の結納品と結納返しが納められます。結納返しは「半返し」といわれ、およそ半額相当のお返しをすることが一般的です。
関西式では、男性側から女性側に結納品を納め、女性側からはお礼をしないことが一般的。結納返しをしたとしても、もらった結納金に対して1割程度の金額です。
関西で婚約指輪は結納品のひとつ
「関西式」においては、婚約指輪は結納品のひとつとして贈られることが多いです。
これは、関西にだけ見られる風習で、関東では婚約指輪と結納品を一緒にすることはありません。
結納品に対する返礼がない関西では、婚約指輪に対するお返しについてもしない人が多いといわれています。
婚約指輪のお返しは必要?
婚約指輪をもらってプロポーズされ、いよいよ結婚!
しかし結婚するまでには、色々な段取りが必要であり、もらったものに対する返礼品にも気を遣わなくてはいけません。
結納返しに比べると、婚約指輪のお返しはあまりメジャーではありませんよね。迷ってしまう人が多いのです。
ここでは、婚約指輪のお返しが必要かどうかについて考えてみましょう。
婚約指輪のお返しをしているのは約6割
とあるアンケート調査によると、婚約指輪のお返しをしている人はおよそ6割という結果が出ました。
このアンケートでは、「返さなければならないもの」という義務感よりも、「感謝を込めて」という意味合いで贈った人の方が多く、中には「お礼を断られた」という人もいたそうです。
断られたらどうすればいい?
婚約指輪のお返しは、男性に断られてしまうことも多いです。
「女性に大金を使わせるのは申し訳ない」、「欲しいものがないのに無駄にお金を遣わせたくない」などの理由から、要らないというのです。
婚約指輪が単に男性から女性へプロポーズする際の個人的なプレゼントなのであれば、お返しは必要ないかもしれません。
しかし、高価な婚約指輪に対して何らかのお礼をしたいというのであれば、違った形で贈るといいでしょう。
よくあるのが、新居のための頭金や家具、家電などの費用に充てるというケースです。また、将来家族が増えた時のための貯金にするという人も。いずれにせよ、2人の将来のために使うという人が多いようです。
義母から譲り受けた場合には必要
婚約指輪を義母から受け継ぐという人もいるでしょう。その場合には、お礼が必要です。
義母から受け継がれる指輪には、一族のかけがえのない思い出やたくさんの想いが詰まったもの。そう簡単に人に渡すことができるものではありません。
その大切なものを譲ってくれたのですから、「譲ってくださってありがとうございます」との意味を込めてお礼をしましょう。
おわりに
婚約指輪のお返しは、どうしても必要なものではなく、返さなければいけないという明確な決まりもありません。ですから、お返しをするかしないかは気持ち次第ということになるでしょう。
もらいっぱなしでは悪いと思うのなら、高価なものではなくても相手の欲しいものをプレゼントしたり、2人の将来のための投資にしたり、自分たちに会った方法を選びましょう。
婚約指輪のお返しをするかどうかは、相手だけでなく、家族とも相談して決めることがおすすめです。
ウェブライターとして10年以上、さまざまなジャンルの記事を執筆する傍ら、ブライダルMCとしても活動中。ブライダル、ウェディングのトレンドや新郎新婦のニーズを日々身近に感じています。ウェディング業界に携わっているからこそ発信できる、リアリティ溢れる旬な情報をお届けします。