フォトウェディングとは、簡単に言うと「写真で行う結婚式」のこと。結婚式を挙げず、写真だけで結婚式を済ませることのできる、画期的なウェディングスタイルです。
一昔前まで結婚写真といえば、直立したシンプルなポーズのものが大半でした。しかし最近では、スタジオやロケーション撮影などで、雑誌のモデルになったような素敵な写真を撮ることができます。
ここでは、今人気のフォトウェディングについて、メリットやデメリットをご紹介します。
フォトウェディングのメリット
結婚式費用を抑えられる
フォトウェディングの相場は、スタジオ撮影のみの場合で5万円程度、ロケを伴う場合は10万円~15万円程度です。
結婚式場で挙式披露宴を行った場合、平均的な相場は約350万円なので、フォトウェディングの場合、かなりリーズナブルに済ませることができます。
ほぼ準備不要
結婚披露宴準備の準備をはじめるのは、約1年前からという人がほとんど。打合せの度に会場に足を運んだり、当日のための手作りアイテムを作ったりなど、たくさんの時間と労力を要します。
しかし、フォトウェディングの場合は、事前準備はほぼ不要。申込みや衣装選びなど事前にスタジオに伺うことはありますが、当日行ってそのまま撮影というパターンがほとんどです。
好みのシチュエーションで撮影できる
フォトウェディングは、自分の好きなロケーションで写真撮影をすることができるのがメリットです。
おしゃれな写真なら表参道や青山、東京駅などが人気。ナチュラルな雰囲気で撮りたいならお台場や由比ガ浜、和装なら行船公園の平成庭園や竹林が美しい蘆花恒春園がおすすめです。
2人だけの思い出の地で撮影することもできるので、思い出深い写真を残すことができます。
何テイクもできるから納得のアルバムができる
結婚披露宴の最中の写真は、撮り直しのきかない一発本番。しかし、フォトウェディングなら、写真写りを確認しながら進めることができるので、納得のいく仕上がりになります。
フォトウェディングのデメリット
晴れ姿を披露することができない
披露宴は、両親や親族、友人など、これまでお世話になった人たちに晴れ姿を見せることのできる、一生に一度の大舞台。
しかしフォトウェディングの場合、晴れ姿を皆の前で実際に披露することができません。ドレスや白無垢など、華やかな姿を間近で見てもらいたい人にとっては物足りないでしょう。
仕上がりがスタッフの腕に大きく左右される
お気に入りのドレス、こだわりのシチュエーションなど万全の準備を整えても、カメラマンの腕がなければいい写真を撮ることができません。一生に一度のフォトウェディングを成功させたいなら、経験や知識の豊富なカメラマン選びが最も大切。
また、ヘアメイクもリハーサルなしでぶっつけ本番ということが多く、納得のいかない仕上がりに泣き寝入りする人もいます。
できれば、衣装合わせやヘアメイクリハーサルなど、事前に打ち合わせをすることができるところにフォトウェディングを依頼するといいでしょう。
オプション次第では高額になる可能性も
フォトウェディングでは、撮影料金は安価でも、衣装やヘアメイクなど、オプションを加えることでどんどん高額になってしまうとことがよくあります。
予算オーバーにならないためには、あらかじめ、支払うことのできる金額の上限を決めておくといいでしょう。はじめから担当者に予算を伝えておくというのもおすすめです。
フォトウェディングはこんな人におすすめ
結婚式にお金をかけたくないカップルに
結婚式のための資金が少ないカップルには特におすすめ。結婚と同時に家を購入したとか、子どもを授かったなど、結婚式以外のことにお金をかけたいという人にも向いています。
授かり婚のカップルに
フォトウェディングは、新たな命を授かったカップルにもおすすめ。先に写真だけ撮っておいて、赤ちゃんが生まれてからゆっくり結婚式準備にかかりたいという人にも向いています。
晩婚、再婚カップルに
結婚したけれど、親族や友人を呼んで盛大にパーティーをするほどではないというカップルにも向いているでしょう。フォトウェディングは、二人の結婚を見える形で残したいというカップルに人気です。
諸事情で結婚式を挙げられないカップルに
フォトウェディングは、両家の反対にあっている、家庭の事情が複雑など、訳ありの人にも可能。2人だけの思い出として残すことができます。
まとめ
フォトウェディングは、人生の幸せの1ページを素敵に残すことができる、素晴らしい機会。披露宴よりリーズナブルで手軽にできるなど、メリットもたくさんあります。
結婚式をフォトウェディングでした後、親しい人だけを集めて会食をするというのも、費用を抑えた結婚式をしたい人におすすめの方法です。
リーズナブルに結婚式をすることのできるフォトウェディングは、これからますます需要が高まっていく予感。ぜひチャレンジしてみてください。

ウェブライターとして10年以上、さまざまなジャンルの記事を執筆する傍ら、ブライダルMCとしても活動中。ブライダル、ウェディングのトレンドや新郎新婦のニーズを日々身近に感じています。ウェディング業界に携わっているからこそ発信できる、リアリティ溢れる旬な情報をお届けします。