結婚式に来てくれたゲストに新郎新婦を自己紹介する映像が、プロフィールムービーです。
プロフィールムービーは、結婚式の素敵なひとときを演出することのできる大切なプログラム。極端に言えば、プロフィールムービーの写真選びや構成次第がイマイチだと、ゲストが抱く結婚式への印象もよくないものになってしまいます。
ここでは、新郎新婦が素敵に見える手作りプロフィールムービーの作成ポイントと映像づくりの注意点についてご紹介します。
手作りプロフィールムービーの基本とは
プロフィールムービーは、「新郎の生い立ち」「新婦の生い立ち」「2人が出会ってからのストーリー」と、3つのパートに分けて作られることが一般的です。
時間は、平均5分~6分程度。
写真の枚数は、新郎の生い立ちで10枚~15枚、新婦の生い立ちで10枚~15枚、2人のストーリーで10枚程度が平均的です。
BGMは、新郎、新婦、2人のストーリーでそれぞれ1曲ずつ計3曲、もしくは、新郎新婦の生い立ちで1曲、2人のストーリーで1曲の計2曲を用意するといいでしょう。
素敵なプロフィールムービー作りのポイントとは
テーマや方向性を決めて作る
- ゲストをたくさん登場させたい
- 2人にスポットを当てたい
- ゲストに感謝を伝えたい
- 家族(友人)との絆をメインにしたい
プロフィールムービーは、はじめにテーマを決めてから作りましょう。
プロフィールムービーの基本は、新郎新婦の生い立ちと2人のストーリーを収めた3部構成ですが、中には、新郎新婦が出会ってからの部分だけを映像にする人も。
また、上司などを呼ばない友人中心の披露宴なら、お互いが友人と映っている写真のみを選んで収めるパターンもあります。最後に「ありがとう」とメッセージを添えることで、これまで仲良くしてくれたことの感謝を伝えるムービーが出来上がります。
見やすく、わかりやすい内容であること
プロフィールムービーの主な目的は、来てくれたゲストに二人のことを紹介するためのもの。ですから、どの年代のゲストに対してもわかりやすい内容にすることが大切です。
文字を入れるなら、見やすいフォントで、大きく太くすること。
写真は、幼少期、学生時代、社会人と、それぞれの時期をもっともよく表すものをチョイスするようにし、後方の席の人まではっきりと見えるものにしましょう。
こまごまとした装飾だったり、文字色が写真と同化していたりするのはNGです。
2人の顔がわかりやすい写真を選ぶ
たくさんの人を登場させようと、多人数の集合写真を収める人がいますが、ゲストにとっては見づらいもの。スクリーンから離れた席に座っている人には、何が映っているのかさえ分からないことがあります。
どうしても集合写真を使いたいのなら、5名程度まで。人数の多いものは、アップにするなど、なるべく、2人の顔がわかりやすいものにしましょう。
1枚のスクリーンに何枚もの写真が貼り付けられているのも見づらく、ゲストには不評です。
カメラ目線だけじゃない自然な写真もあると◎
出てくる写真がすべてカメラ目線の「キメ写真」ばかりではなく、時に爆笑した表情や構えていない自然な表情のものを入れると、素敵なムービーになります。
ナチュラルな姿の二人を見ることができる映像は、ゲストに好印象を与えます。
ムービーづくりの注意点
ゲストが目をそらさずに済むものを
キスやハグなど、ラブラブ感満載の写真は、友人受けはよくても、上司や親族には悪印象。
2人の仲の良さを見てもらいたい気持ちはわかります。しかし、あくまでも結婚式は「おもてなしの場」であることを忘れずに、常識の範囲内で写真選びをしましょう。
長すぎるムービーはNG
紹介したい内容が多すぎて、10分を越える大作を作る人がいますが、これほどになるとゲストが疲れてしまいます。
プロフィールムービーの間は、会場のスタッフができるだけゲストを足止めします。また、ゲストの心情としても、上映中に自由に動き回ることができません。
ゲストがお手洗いに立つことや食事の手をとめる時間が長いと負担になるので、5~6分程度でサクッと見てもらえるものに仕上げることが理想です。
まとめ
素敵なプロフィールムービーづくりのポイントは参考になりましたか。
手作りのプロフィールムービーは、費用を抑えながら、自分たちのこだわりを詰め込むことのできる、おすすめの演出です。
写真選びや文字の入れ方を工夫することも大切ですが、最も重視したいポイントは、わかりやすさ。披露宴では、当日初めて顔を合わせるゲストもいるため、うちわで盛り上がるようなものではなく、多くの人にいい印象を与える映像を作りましょう。
ぜひ、ご紹介した内容を素敵な映像作りに役立ててください。
ウェブライターとして10年以上、さまざまなジャンルの記事を執筆する傍ら、ブライダルMCとしても活動中。ブライダル、ウェディングのトレンドや新郎新婦のニーズを日々身近に感じています。ウェディング業界に携わっているからこそ発信できる、リアリティ溢れる旬な情報をお届けします。