参列してくれたゲストの前で永遠の愛を誓う人前結婚式。個性あふれる挙式をしたいカップルに大人気の挙式スタイルです。
欧米で「シビルウェディング(市民の結婚式)」といわれる人前式は、チャペルや神殿に限らず、レストランやパーティースペースなど、どこでもすることができる結婚式。演出の自由度が高く、ゲスト参加型でできるアットホームさが人気です。
ここでは、オリジナリティあふれる人前式をしたいという人に向けて、今人気の人前式演出をご紹介します。
1.ブーケ、ブートニアセレモニー
昔、プロポーズを決意した男性が女性のもとに向かう際、野に咲く花を集めてブーケにしたことに由来するセレモニー。
新郎入場の時にゲストにあらかじめゲストに配っておいた花を集めながら進み、リボンで結んで束ねます。
プロポーズの代わりとしてブーケを贈り、返事として新婦からブートニアを胸に差すことで成立。大きな拍手が起こると、会場にいる全員があたたかな気持ちに包まれます。
バラを使うことが一般的ですが、最近では、2人の好きな花を選んだり、数種類の花を組み合わせたりなど、アレンジする人も多いです。
2.ゲストから問いかける「誓いの言葉」
人前式の誓いの言葉といえば、新郎新婦が声を揃えて読み上げるスタイルが一般的。しかし最近では、ゲストが二人に問いかけるタイプの誓いの言葉が人気です。
あらかじめ数人のゲストを指名し、「○○さん、あなたは新郎(or新婦)を▲▲することを誓いますか?」との問いかけに「はい誓います」と答えることで成立。両家の親から問いかけてもらうパターンもあります。
ゲスト参加型のアットホームなセレモニーがしたいという人におすすめです。
3.キッズ参加演出(リング、証明書、フラワーなど)
【キッズ演出の種類】
- リングキッズ 指輪交換のためのリングを運ぶ
- ベールキッズ(トレーンベアラー) 新婦入場時、ベールを持つ
- フラワーキッズ 入場前のバージンロードに花びらを撒く
- フラッグキッズ 新郎入場前、式の始まりを告げるためにフラッグをもって入場
- ページキッズ 結婚証明書や誓約書を運ぶ
小さなお子様が挙式に登場するシーンは、挙式に参列した人を皆笑顔にする、癒しの時間になります。
キッズ演出では、5歳程度から小学生くらいまでのお子様に依頼するのがベスト。あまりに幼かったり大きかったりすると、依頼された方にとって負担になる可能性があるので注意しましょう。
4.紅差しの儀
和装予定の人におすすめなのが、入場時に口紅を差して身支度を整えてもらう紅差しの儀。洋装のベールダウンと同じような意味合いがあり、花嫁の身支度を家族に仕上げてもらう、心温まるセレモニーです。
タイミングは、入場前、入場直後の2パターンありますが、おすすめはゲストに見てもらうことのできる入場直後。
扉が開いて一歩会場に入ったところで、あらかじめ待機してもらっている家族に筆で口紅を差してもらいます。
紅差しの儀は、お母様やお祖母様など、女性の親族にしてもらうことが多いです。
5.植樹セレモニー
木が植わった鉢に2人が土を入れる植樹セレモニー。ラストに新郎新婦が水を遣ることで土を固め、2人の絆を揺らぎのない確かなものにするという意味があります。
ゲストひとりひとりに土を入れてもらい、仕上げに二人が水遣りをして完成させる、参加型バージョンもおすすめ。
幸せを呼ぶといわれるオリーブや、「多幸の木」といわれるガジュマルなどが人気です。
6.フラワーボックスセレモニー
フラワーボックスセレモニーとは、結婚証明書となるドライフラワー入りのフラワーボックスをつくる演出のこと。ラストに2人の名前や挙式日を書いたアクリル板のふたを閉めて完成させます。
2人がフラワーを入れた後、立会人によって完成させるスタイルもおすすめ。それぞれの家族や友人などに手伝ってもらうことで、思い出深いセレモニーになるでしょう。
7.オリジナルシャワー
退場時のシャワーは、フラワーシャワーでなくてもOK。花びらの代わりに、リボンやフェザー(羽)、和装なら水引などを使ったオリジナルシャワーが人気です。
ゴールドやシルバーの紙を使ったり、好きな形にカットした紙を混ぜ込んだりしたコンフェッティ(紙吹雪)もおしゃれ。リーフ型やハート形、ディズニーなど、カットする形によって個性的な演出が可能です。
人前式はアレンジが無限。だからこそ、2人らしい結婚式をしたいという人にぜひおすすめのスタイルです。
これまでお世話になった人たちの力を借り、見守ってもらいながら挙式をすることができるのも魅力。アットホームな結婚式を目指す人に人気です。
ご紹介した内容を参考に、オリジナリティあふれる演出で世界にたったひとつの人前式を作り上げてください。
ウェブライターとして10年以上、さまざまなジャンルの記事を執筆する傍ら、ブライダルMCとしても活動中。ブライダル、ウェディングのトレンドや新郎新婦のニーズを日々身近に感じています。ウェディング業界に携わっているからこそ発信できる、リアリティ溢れる旬な情報をお届けします。