大きな買い物である結婚式。最新の調査によれば、結婚式費用の平均は、354.9万円、自己負担額の平均は149.5万円です。
さらに、ゲストへのおもてなし志向が強くなってきていて、ゲスト一人あたりの費用も年々増加傾向にあります。(出典:ゼクシィ 結婚トレンド調査2019調べ)
費用面について不安なことがあっても、人には相談しづらかったりしますよね。自分たちで全額を負担したというカップルも多いですが、親からの援助を受けたというカップルも、実はたくさんいるんです。ちょっと人には聞きづらいお金の話、ここでは、両親や親族からの資金援助についてお伝えします。
援助を受けた人はどのくらい?いくら受けた?
なんと72.0%のカップルが、両親や親族からの援助を受けたという調査結果が出ています。
年代別で見てみると、35歳未満では7割以上のカップルが援助を受けていますが、35歳以上になるとその割合は5.5割まで下がります。
また、援助があった場合の総額平均は、167.8万円。100万円未満が2割、100~200万円が4割、200~300万円が2.5割、それ以上が1.5割といった構成になっています。(出典:ゼクシィ 結婚トレンド調査2019調べ)
この調査結果に、どんな印象を受けるでしょうか?
自己負担額の平均が149.5万円であることを考えると、とてもありがたい額ですよね。もちろん、新郎新婦や両家の経済状況はそれぞれですし、援助を受けるのは、当たり前ではありません。
援助を受ける前に考えておくべきこと
援助を受け取る、その前に、いくつか考えておかなくてはならないことがあります。下記のことを踏まえてから、援助を受けるようにしましょう。
「援助だけ受け取って、意見はスルー」は難しい
ひとつ目は、援助してくれた人の意向は、ある程度は考慮する必要があるということです。
もちろん、ちょっとした依頼や助言程度であれば良いのですが、場合によっては、「お金を出すのだから口も出す」となって、新郎新婦と揉めるケースもあるようです。援助を受けると、自分たちのやりたい式を100%実現するのが難しくなる可能性があることも、考えておきましょう。
そして、それを踏まえて、ふたりで意見をまとめておきましょう。
両家で援助額の差が大きいことも
「自分の親は100万円の援助をくれたのに、相手の親からの援助は微々たるものでモヤモヤした。」
「多額の援助をくれようとした相手の家と、援助しない主義の自分の家で揉めてしまった。」
いざ援助を受けることに決めても、こういったトラブルが起こる場合もあります。両家ともが同程度の援助をしてくれるとスムーズですが、そうでない可能性があることも頭に入れておきましょう。両家で考え方が異なる場合には、必要に応じて、丁寧にきちんと話し合いをしましょう。
援助への感謝を忘れずに
ありがたく援助を受けることになったら、その感謝の気持ちは、きちんと形にしましょう。
結婚式準備の進捗を共有する
定期的に進捗を報告したり、場合によっては、相談して意向を聞き出しましょう。
「ふたりで好きなようにしなさい」と言われていたとしても、結婚式本番まで何も共有しないのは、寂しいですし、少々マナーに欠けます。
援助したお金の使途はある程度伝えておいた方が、ご両親とともに、気持ちよく結婚式を迎えられることでしょう。
式の前後で感謝を伝える
結婚式後にお礼を出そうと考えるカップルは多いと思いますが、ぜひ、結婚式の前にも「ありがとう」を伝えてみて下さい。
結婚式当日を、より気持ちよく迎えるための一工夫です。結婚式が終わったら、改めてお礼をしましょう。記念品を奮発したり、旅行に招待したり、お礼状を出したり、お礼の形はそれぞれです。
援助は決して、当たり前ではありません。もらえないからといって残念がることはないですし、もらえるのであれば素直に感謝しましょう。
額にかかわらず、援助には、両親や親族からの想いがたくさん詰まっています。ぜひ、有意義に使って、素敵な結婚式にして下さいね。
パンとコーヒー、白レバーと日本酒を愛する、30代転勤族サラリーマン。
実は、理系、そして二児の母。
あまり妻っぽくないタイプなので、家計はエリート転勤族の夫が握っている。
ライター業は、夫に内緒。
座右の銘は、「他人は自分を映す鏡」「これからの人生で最も若いのは、今日」。
夫とは遠距離恋愛中に結婚、その後1年ほど別居婚を経験。
この間、旅行三昧で、距離感覚がすっかりマヒしてしまう。
現在、同居4年目で新幹線通勤、定期代の高さには未だに慣れない。