披露宴に欠かせないアイテムの1つであるウェディングケーキ。
新郎新婦が2人で1つのナイフを持って行うケーキカットや、お互いにケーキを食べさせ合うファーストバイトなど、様々な演出に活用できるだけでなく、写真映えもすることから、ウェディングケーキに対してこだわりをお持ちの方も多いと思います。中には「ウェディングケーキは自分で用意したものを持ち込みたい!」という方もいらっしゃいますよね。今回はウェディングケーキの持ち込みについて解説していきたいと思います。
ウェディングケーキは持ち込みが最も難しいアイテム
まず前提として、ウェディングケーキは、数あるウェディングアイテムの中で最も持ち込みが難しいアイテムです。ケーキカットセレモニーなどが終了した後、ウェディングケーキはゲストの人数分に切り分けられて披露宴のコース料理のデザートとして提供されます。つまり、最終的には人の口に入るもの。食中毒など衛生面で問題が発生するのを避けるため、ウェディングケーキをはじめとする料理・生ものに関しては持ち込みを禁止している会場が非常に多いのです。特に、式場内の披露宴会場はそのほとんどが持ち込みを禁止していると言っても過言ではありません。
ウェディングケーキの持ち込みに強いこだわりのある方は、会場側に前もって確認するようにしましょう。中には持ち込みOKを公言している会場(独立型のレストランなどに多い)もあるので、そちらもチェックをするのがおすすめです。
ウェディングケーキ持ち込みOKでも課題がたくさん
会場側からウェディングケーキ持ち込みのOKが出たとしても、実現させるにはまだ課題があります。
「①自分で作りたい、もしくは知人に作ってもらいたい」「②思い入れのあるケーキ屋さんのケーキを出したい」…。ウェディングケーキの持ち込みを希望される方に多い、これらの2パターンについて考察していきます。
自分で作りたい、もしくは知人に作ってもらいたい
まず①の場合、時間を確保するのが困難です。生ものであるウェディングケーキの製作に着手できるのは当日の朝、もしくは、どんなに早くても前日ですので、新郎新婦は直前準備でとても忙しいです。また、ケーキの製作を依頼するほど親しい知人であれば、結婚式に招待していることが多いと思われますので、その知人には非常にタイトなスケジュールを強いることになってしまうかもしれません。
思い入れのあるケーキ屋さんのケーキを出したい
②の場合には、店側がOKでさえあれば時間的な問題は生じませんが、ウェディングケーキの形を崩さず、鮮度を保ったまま、誰がどうやって式場まで運ぶのかという運搬面の問題が発生します。また、仮に式場の前まで運搬できたとしても、会場内への運搬や設置は式場側がやってくれるのか等、非常に綿密な確認・調整が必要になってきます。
そこで、ウェディングケーキの持ち込みにおすすめの方法を2つ、ご紹介します。
ウェディングケーキの持ち込みにおすすめの方法
オーダーウェディングケーキの専門店を活用
1つ目は、オーダーウェディングケーキの専門店を活用することです。こういった専門店では、ケーキの搬入までを請け負ってくれることが多く、経験も豊富なため、安心してお任せすることができます。また通常、式場にウェディングケーキの製作を依頼した場合の相場はゲスト1人につき1000円~1500円程度(つまり、ゲストが80名の場合を例に挙げると8万円~12万円程度)と言われています。ウェディングケーキを外注すれば、ここまでの費用はかからないことが多く、コスト削減につながります。
レンタルウェディングケーキを活用
そして2つ目は、レンタルウェディングケーキを活用することです。ウェディングケーキは必ずしも生ケーキでなければならない訳ではありません。食品サンプルなどを使って作られた、大変リアルな偽物である「イミテーションケーキ」をレンタルするという方法もあるのです。偽物のケーキであれば、衛生面や運搬面について心配する必要がありません。更に、2万円~3万円程度の価格帯からレンタルでき、芸能人などの披露宴で使われるような背が高くて非常に豪華なデザインのものでも5万円~6万円程度で手配が可能。生ケーキですと倍以上の金額がかかることが見込まれますので、大幅な費用削減を実現することができます。生ケーキの場合と異なり、ゲストの食後のデザートは別途手配しなければなりませんので、その点は注意が必要ですね。
披露宴の象徴的存在であるとも言えるウェディングケーキ。自分たちにとって、どのような方法で手配するのが最適か、費用面・衛生面・写真映えなど様々な観点からしっかり検討してみて下さい。
大手結婚式場で勤務する中で、「当初の見積もりを大幅に上回る費用が掛かってしまった…」など、金銭面における理想と現実の差異に悩むお客様を多く見てきました。そういった悩みを解決してくれるのが”セルフウェディング”というシステムであると考えています。皆さんが内容面でも金銭面でも納得のいく結婚式を挙げられるようにという願いを込めて、1つ1つの記事を丁寧に執筆致します。