結婚式のお手伝いをする男性であるグルームズマン。
別名でアッシャーとも呼ばれ、結婚式を迎える新郎の心強いサポーターとなってくれる存在です。
最近では、結婚式にグルームズマン(アッシャー)を演出として取り入れるケースが多くなっています。
そこで今回は、グルームズマンがどのような存在であるのか、歴史や役割など基本的な知識についてご紹介します。
グルームズマンとは?
「グルームズマン(groom’s man)」とは、結婚式の時に新郎のお手伝い役として、さまざまなサポートをしてくれる男性のことを言います。
簡単に言えば、ブライズメイドの男性バージョン。
結婚式だけでなく、準備や事前に行うお披露目パーティーなどの準備にも携わり、スムーズに結婚式が運ぶように多くの手助けをしてくれます。
別名で、「アッシャー(Usher)」とも呼ばれます。
グルームズマンの歴史
グルームズマン(アッシャー)は、中世のヨーロッパに始まったといわれています。
結婚する花婿の幸せそうな姿に嫉妬した悪魔にいたずらされることのないように、花婿と同じような服装をしたグルームズマンが多く取り囲むことで、悪魔の目をそらそうとしたものです。
ちなみに、ブライズメイドも同じような由来から生まれました。
欧米の結婚式では、花嫁や花婿と同じような衣装を身につけた男女がたくさん登場し、とても華やかです。
グルームズマンにはどんな人を選ぶの?
年が近くて親しい人に
グルームズマンは、新郎と同年代で、兄弟、従妹などの親族や親しい友人に頼むことが一般的です。
未婚者が基本ですが、既婚でも全く問題なく、最近は特に区別せずに選ばれています。
人数は、2名から5名が最も多く、中にはもっと多くのグルームズマンを指名する新郎もいます。
ただし、ブライズメイドの数も同じに揃える必要があり、あまりに人数が多いと大変なのでよく考えましょう。
ベストマンがまとめ役
グルームズマンの代表となる男性のことを「ベストマン」といい、グルームズマンのまとめ役としてより多くの役割を担います。
新郎が指名することが一般的ですが、グルームズマン同士で話し合って決めることもあります。
グルームズマンの役割は?
・バチェラーパーティーの企画や主催
・ブライダルカーの手配や準備
・結婚式当日の会場案内役
・新郎の支度のサポート
・会場設営
・ブライズメイドのエスコート
・バージンロードのカーペットを敷く
・挙式、披露宴の盛り上げ役 など・・・
グルームズマンの役割は、多岐にわたります。
結婚式前には、独身最後の夜を楽しむ「バチェラーパーティー」の企画や、結婚式当日に新郎新婦がお披露目のために乗るブライダルカーの手配、飾りつけなどを担当。
さらに、結婚式当日は、新郎の身支度のサポートや会場に訪れたゲストの案内、ブライズメイドのエスコートなど、あらゆるところに気を回さなければいけません。
バージンロードのカーペットを敷くのは、グルームズマンの代表的な仕事のひとつ。
挙式や披露宴では、その場の盛り上げ役として務めます。
ベストマンの役割
グルームズマンのまとめ役、ベストマンは、リーダーとして重要な役割を担います。
仕事内容は、グルームズマンが行うことに加え、グルームズマン同士でミーティングをする時のスケジュール管理や、会場との調整役、当日のグルームズマンの配置決めなど。
ブライズメイドのまとめ役であるメイド・オブ・オナーのエスコートや、当日一緒にサポートを務めるブライズメイドとの橋渡し役としても重要です。
グルームズマンの服装は?
グルームズマンは、全員おそろいの衣装(スーツ)を着ます。
一般の参列者と区別するために、胸元にブートニアなど、何らかの目印をつけ、当日は新郎の近くで過ごします。
衣装は、自分たちで用意することもあれば、新郎が人数分用意してくれることもあり、特に決まりはありません。
グルームズマンとともにあたたかな結婚式を実現しよう
初めての結婚式は、不安だったり緊張したり、ナーバスになってしまいやすいもの。
しかし、グルームズマンとして親しい人が近くにいてくれれば、心が落ち着き、ハッピーな気持ちで当日を迎えることができるでしょう。
グルームズマンの役割はたくさんありますが、結婚式後は、新郎にとってもグルームズマンにとっても「乗り越えた」という達成感を感じられる、思い出深い1日となるはずです。
心あたたまる結婚式を実現したいという新郎新婦は、ぜひグルームズマン・ブライズメイドを検討してみてはいかがでしょうか。
ウェブライターとして10年以上、さまざまなジャンルの記事を執筆する傍ら、ブライダルMCとしても活動中。ブライダル、ウェディングのトレンドや新郎新婦のニーズを日々身近に感じています。ウェディング業界に携わっているからこそ発信できる、リアリティ溢れる旬な情報をお届けします。