花嫁衣装でカラーの和装といえば、真っ先に「色打掛」が頭に浮かぶ方も多いと思いますが、もう1つ「引振袖(本振袖)」という選択肢があるのをご存知ですか?本記事では、引振袖と色打掛との違いや引振袖のメリットなどをご紹介していきます!
【引振袖と色打掛、どう違う?】
引振袖と色打掛の最も大きな違いは、帯が表に見えるか否かです。
色打掛は、掛下と呼ばれる着物を着て、帯を締め、その上から羽織るように着用します。色打掛を着たご新婦様を後ろから見ると、背中の部分が膨らんで見えるのは、ちょうどその下に帯の結びが隠れているためです。
一方の引振袖は、引振袖の上から帯を締めるため、帯や帯周りの小物がしっかり見えるという特徴があります。
【引振袖のメリットは?】
「違いは分かったけど、引振袖と色打掛、どちらを選ぼう?」そんな風にお悩みのご新婦のために、引振袖にしかないメリットを3つ、ご紹介します。
- 帯や小物がしっかり見える!
まず、先に述べたとおり、帯が表に出てよく見えるというのが引振袖最大の特徴です。また、帯周りにつける、帯揚げや丸ぐけなどをはじめとする「花嫁小物」も同様に目立ちます。
そのため、
・帯や花嫁小物を何色にするか
・帯をどのように結ぶか
などによって、雰囲気をガラッと変えることができるというメリットがあります。着る予定の引振袖が決まったら、色々な帯や花嫁小物を合わせて、お気に入りのコーディネートを見つけてみて下さいね!
- スタイリッシュに仕上がる!
掛下を着て帯を締め、その上から羽織るようにして着る色打掛は、どちらかと言うとボリューミーな見栄えに仕上がります。それゆえの豪華さこそ、色打掛の魅力と言えるのですが、中には「色打掛を着ると太って見えてしまうのではないか…」と心配されるご新婦様もいらっしゃるのです。
この点、上から帯を締めるタイプの引振袖であれば、スリムでスタイリッシュな仕上がりに!中でも、通称「黒引き」とも呼ばれる黒の引振袖を選べば、引き締め効果も抜群です!
「他の誰にも染まらない」という意味が込められた黒引きは、昭和初期まで一般的な花嫁衣装として愛されていました。引振袖の中で最も格が高いとされており、現在でも根強い人気があります。黒地の着物に柄や刺繍、帯の色が映える、とっても素敵な花嫁衣装ですよ!
- 軽くて動きやすい!
花嫁用の和装は、裾が長めに作られており、地面に広げるととても美しく写真映えもばっちり。しかし、歩くときに裾を引きずってしまうと、裾が汚れてしまうため、着物の前側を手で持って引きずらないようにします。これを「お搔い取り」と呼ぶのですが、色打掛は「布団をかぶっているみたい」と表現されるほどずっしり重みがある和装であるため、長時間お搔い取りをしていると疲れてしまう…というご新婦様も多いのです。
この点、引振袖はとても軽やか。長時間お搔い取りをしていても疲れにくいというメリットがあります。軽いだけでなく、スリムで小回りが効いて動きやすいので、
・あちこち動きまわりたいご新婦様
・通路が狭めの会場を選ばれたご新婦様
・招待するゲストの数が多く、ラウンドするテーブルの数が多いご新婦様
などにぴったりですよ!
【まとめ】
引振袖は、帯や花嫁小物によって様々なコーディネートを楽しむことができ、軽やかで動きやすく、更に仕上がりもスタイリッシュ!という、とっても魅力的な花嫁衣装です。帯の結びが見えることにより、後ろ姿までとっても華やかですよ!なお、引振袖は色打掛と比べ、リーズナブルな価格であることが多いため、「結婚式の費用はなるべく安く抑えたい」という節約志向のご新婦様にも最適な衣装であると言えます!
大手結婚式場で勤務する中で、「当初の見積もりを大幅に上回る費用が掛かってしまった…」など、金銭面における理想と現実の差異に悩むお客様を多く見てきました。そういった悩みを解決してくれるのが”セルフウェディング”というシステムであると考えています。皆さんが内容面でも金銭面でも納得のいく結婚式を挙げられるようにという願いを込めて、1つ1つの記事を丁寧に執筆致します。