ウェディングドレスは、結婚式当日の花嫁を、より一層美しく魅力的に見せる魔法の衣装です。魔法の衣装を身にまとった花嫁は、その所作振る舞いも大切です。花嫁の心がけ次第で、プラスアルファの輝きを加えることができます。
日頃、気慣れないドレスを身につけると、歩くたびに裾を踏んでしまったり、猫背になってしまったりしがちです。そうなるとせっかくのウェディングドレスの魅力が半減してしまいます。ウェディングドレスを身にまとった花嫁には、美しくあって欲しい・・・そんな想いから今回は、ウェディングドレスをより一層美しく見せるための、そして、花嫁をより一層キラキラと輝かせるための立ち振る舞いについてご紹介いたします。
ウェディングドレスでの立ち方
まずは、立ち方です。ウェディングドレスは、体にフィットしたデザインのものが多いので窮屈に感じるかもしれません。着てすぐは、キュッと締め付けられるような感覚で、背筋がピンと伸びることでしょう。しかし、時間が経つにつれて段々と疲れてきて猫背になっている花嫁を見かけたりします。ドレスを着たら、背筋を伸ばすことを意識するようにしてください。その際、肩を後ろに引き気味にして、肩甲骨と肩甲骨を引き合わせるようにイメージすると素敵な立ち姿になります。天井から糸で頭を引っ張られているイメージです。
ウェディングドレスでの歩き方
次に歩き方です。スカートの裾が足もと辺りのものは歩きやすいですが、裾が長い、ボリュームがあるといったドレスは歩きにくいものです。そんな時は、足で軽くスカートを蹴るような感じで歩きます。ただし、思い切り蹴ってしまうと蹴っていることがゲストにも分かってしまいますので、適度にしましょう。何度か練習してみるとよいでしょう。どうしてもうまく歩けない場合は、ブーケをもった左手で軽くスカートを持ち上げて歩いても構いません。ただし、あまり持ち上げすぎると、足もとがしっかりと見えてしまいますので要注意です。
ウェディングドレスの時には、ヒールの高い靴を履きます。ヒールを履きなれていない人は歩きにくいと思いますが、足を引きずるように歩くと美しくないばかりか、足もとが見えない分、ちょっとした段差でつまずいてしまいます。普段、あまり足を上げずに引きずるように歩いている人はお気を付けください。足もとが気になると、ついつい下ばかり見てしまいがちですが、目線はしっかりと前を向いておくようにしましょう。周りに凛とした印象を与えることができ、素敵です。
ウェディングドレスでの座り方
挙式の際はずっと起立、披露宴では着席をしていることが多いのですが、この座っている時間こそが魔の時間です。座っているのでついつい気を抜いてしまいがちです。こんな時こそ、気を引き締めましょう。
まず、椅子に座るときは、椅子の半分ぐらいまでお尻を乗せて座るようにします。座面全体にどしっと座ってしまうと美しくありません。また背もたれは使わないようにしましょう。
座っている時も立っている時同様、背筋はピンと伸ばしておきます。このときも、肩を後ろに引き気味にして肩甲骨と肩甲骨を合わせるイメージで背筋を伸ばします。ゲストのスピーチなどを聞いている時などは、手は軽く膝の上に乗せておきます。テーブルの上に置くと、子どもっぽい印象や落ち着かない印象を与えてしまいますので要注意です。
動き
ウェディングドレスの時には、全体的に優雅な動きを心がけましょう。ポイントは、頭と指です。頭をあまり頻繁に左右に振ることがないようにします。入退場の際、両サイドのゲストに順番に目を向ける時や、会場全体を見まわす時も意識的にゆっくりと行ないます。そうすれば、自然と落ち着いたエレガントな印象になります。手を振るなど、皆さんに向けて手を見せる場面には、指と指をくっつけるようにすると素敵です。
また一礼をする場面が多い結婚式ですが、お辞儀をする際には、頭だけ下げるのではなく腰から軽く曲げるようにします。あまり深くなりすぎないように注意してください。
結婚式当時の花嫁をキラキラと輝かせてくれるウェディングドレスは、世界で一番素敵な衣装です。しかし、そのウェディングドレスの魅力を活かせるかどうかは花嫁次第なのです。ウェディングドレスを身にまとった結婚式当日は、プリンセスになった気分で優雅に振る舞ってください。ウェディングドレスの魅力を最大限に活かす立ち振る舞いで、結婚式当日は、あなたが世界で一番素敵な花嫁になることでしょう。
「結婚式大好き！」「披露宴最高！」そんな風に思っている現役のプランナー・司会者であり、フリーのライター。時代とともにウェディング業界も変化を遂げていますが、いつの時代も結婚式はキラキラしていて素敵です！結婚式の楽しさや、魅力、また業界人だからこそ書ける記事をご提供いたします。長年結婚式に携わってきた豊富な経験をもとに、新しいお幸せの一歩を踏み出すお２人の参考になさってください。
