ベールとウェディングドレスを身にまとった花嫁様の姿はとても神聖で美しく、結婚式のシンボルと言っても過言ではありません。しかし、人前式を予定されている方の中には「カジュアルな式だし、ベール無しでもいいかな?」とお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。本記事では、人前式でもベールは必要なのか、という疑問にお答えしたいと思います。
人前式でもベールは必要?
人前式は決まった形の無い挙式スタイル。よって、ベールも必ず付けなければならないというわけでは無いですが、全体で見ると、ベール有りで臨まれる花嫁様の方が多いです。
人前式の中でも、チャペルで行う「チャペル人前式の場合」と、披露宴会場で行う「宴内人前式の場合」に分けてチェックしてみましょう。
チャペル人前式の場合
「お2人で考えた誓いの言葉をゲストに向けて読む」など、人前式ならではの演出を取り入れつつ、キリスト教式とさほど変わらない流れで執り行われることが多いのがチャペル人前式。よって、チャペル人前式に臨まれるご新婦様は、そのほとんどがベールを着用されます。
バージンロードを歩く際、ベールがあると神聖さが格段にアップしますので、ベール有りで臨まれることがおすすめです。
宴内人前式の場合
では、チャペル人前式よりも更にカジュアルな、宴内人前式ではどうなのでしょうか。結論から言うと、宴内人前式であっても多くのご新婦様がベールを着用されているようです。
挙式後、そのままの流れで披露宴に移行する宴内人前式の場合、「挙式と披露宴のメリハリがつきづらい」というデメリットがあります。この点、挙式時にベールを着用すれば、それだけで神聖な雰囲気を演出することができますし、
- ベールアップやベールダウンなどを行う
- 挙式後に一度中座し、ベールを外してもらって再入場する
等の工夫をすることで、より一層メリハリをつけることが可能になりますよ!
ベール無しの選択をする前に知っておきたい“ベールの意味”
これまで、人前式であってもベールをお召しになるご新婦様が多い旨をご説明してきました。しかし中には、「ベールをすることでお気に入りのヘアスタイルが隠れてしまうのが嫌!」などと言った理由で、ベールをしたくないという方もいらっしゃいますよね。
前述のとおり、人前式に決まったスタイルはありませんので、ベール無しで臨まれてもOK。ですがその前に1つ、知っておいて欲しいことがあります。
それは「ベールが持つ意味」です。ベールはただ何となく身に付けるファッション小物という訳ではありません。
- 邪悪なものから身を守る魔除け
- 貞操を守ってきた女性の象徴
など、しっかりとした意味があるのです。更に、
- ベールダウン→お母様が行うことが多く、大切な娘が安全に嫁いでいけるよう、最後の身支度として魔除けを施す
- ベールアップ→母親が施した魔除けをご新郎様が取り払うことで、これからはご新婦様を自分が守っていくという決意を表す
など、ベールを用いた演出にも、様々な素晴らしい意味が込められています。
このようなベールが持つ意味を知ると、「やっぱりベールを付けたい!」というお気持ちになるご新婦様もいらっしゃるのではないでしょうか。ベール無しの選択をする際は、この「ベールが持つ意味」を踏まえたうえで、よく考えて決められることがおすすめですよ。
まとめ
ふわりとしたシルエットが美しく、花嫁らしさを増幅させてくれるウェディングベール。よって、自由な挙式スタイルが魅力の人前式であっても、多くのご新婦様がベールをお召しになりますが、「ベール無し」という選択をしてももちろんOKです!一生に一度の結婚式ですので、後悔の無いよう、自分にピッタリのスタイルを考えてみて下さいね。
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