結婚式に招待したゲストの中に妊婦さんがいるというカップルは多いのではないでしょうか。
2人が招待するゲストは誰もが大切な人たちばかりだと思いますが、妊婦さんにはぜひ、他のゲスト以上に配慮するようにしましょう。
この記事では、結婚式のゲストに妊婦さんがいる場合、特別に気にかけてあげてほしいポイントについてご紹介します。
どうして妊婦さんに配慮が必要なの?
妊娠中は、女性の体の中に新しい命が宿っている、特別な状態です。
見た目は普通でも、体の中ではさまざまな変化が起こっており、大変デリケートな時期。
妊娠していない人が「これくらい大丈夫だろう」というようなことであっても、妊婦さんにとってはハードルが高かったり、苦痛を伴うものであったりします。
妊婦さんは、もはや一人の体ではなく、大切な命をお腹に宿した母親です。
過度に特別扱いすることはありませんが、体調面や急なトラブルに対応できるように準備をしておくことは、結婚式に招く側としての最低限のマナーでしょう。
妊娠中ゲストに喜ばれる配慮とは?
妊婦さんをゲストとして招く場合、どのようなポイントに配慮すればいいのかについてアドバイスします。
1.飲み物や食べ物に配慮
妊娠中は、アルコールはNGです。
ですから、乾杯酒にスパークリングワインやシャンパンを予定しているのであれば、ソフトドリンクなど別メニューにしましょう。
コーヒーや紅茶はカフェインが入っているので、ノンカフェインのものにチェンジすると◎。
食事では、アレルギーの有無を確認することはもちろん、生魚を避け、肉はレアではなくしっかり焼くようにすることも大切です。
妊婦さんが安全に食事を楽しめるものを心がけてくださいね。
2.空調対策
妊婦さんに冷えは厳禁です。
クーラーの効きすぎや冬場の窓際の冷気など「冷え対策」として、ブランケットを用意しておくと安心でしょう。
冬の寒い時期には、カイロも喜ばれます。レッグウォーマ―や大きなショールなども用意しておくと親切ですよ。
3.演出に注意
真冬や真夏のガーデンパーティーは、妊娠していないゲストにとっても過酷なもの。ましてや、体調が変化しやすい妊婦さんにとっては大変です。
階段を使ったりプールのそばで行ったりするイベントは、お腹が大きくてバランスを崩しやすい妊婦さんには危険なので、十分に気を付けましょう。
4.席はお手洗いに立ちやすい位置に
席次を決める際、妊婦さんの席はお手洗いに立ちやすい位置にするように配慮しましょう。
また、周囲が比較的広く、ゆったり身動きが取れる場所にすることもポイントです。
5.急な予定変更にも寛容でいること
「出席」と返信ハガキをくれていたにもかかわらず、直前になって「列席できないかも・・・。」となるのは、妊婦さんによくあることです。
新郎新婦にとっては「こんな直前にそんなこと言われても」と困ってしまう出来事かもしれませんが、こればかりはどうしようもありません。
ママと赤ちゃんの2人の健康や命がかかっているのですから、仕方のないことだと寛容に受け止めましょう。
妊婦さんをゲストとして招待する場合、はじめからキャンセルを想定して準備するといいかもしれませんね。
【注意】周囲に妊娠を公表していない妊婦さんもいる!
ゲストの中には妊娠中であっても、妊娠していることを周囲にまだ公表していない人もいます。
「妊娠初期で不安定なのでまだ言いたくない」「安定期に入ってからのサプライズにしたい」などさまざまな理由がありますが、この場合は披露宴中に周りに知られることのないよう、徹底的な対策が必要です。
乾杯酒に配慮を
妊婦さんの場合、乾杯酒はソフトドリンクに変更することがほとんどですが、他がお酒のボトルから注がれているのに、妊婦さんだけソフトドリンクのボトルでは目立ってしまいます。
そのような場合は、全員分のドリンクをあらかじめ席付けにしておくか、スタッフがドリンクの入ったグラスをテーブルまで運ぶようにするといいでしょう。
スタッフの対応の徹底もお願いすること
周囲に妊娠を知られたくないゲストがいるなら、スタッフの対応まで徹底して配慮すべきです。
妊娠中のゲストに対してスタッフがあからさまに「大丈夫ですか?」、「体調はいかがですか?」などと声をかけるようでは、周囲が不思議に思うでしょう。
表向きは周りと分け隔てなく接するように対応してもらうようにし、さりげなく注意して見ておいてらえるようお願いするとOKです。
おわりに
妊娠中のゲストにとって「結婚式に出席する」という、いつもとは違うシチュエーションは思っている以上の負担となります。
できるだけ快適に過ごしてもらえるよう配慮することは、大人として当たり前のマナーです。
せっかく来てくれるゲストに喜んでもらえる素敵なおもてなしを実現してくださいね。

ウェブライターとして10年以上、さまざまなジャンルの記事を執筆する傍ら、ブライダルMCとしても活動中。ブライダル、ウェディングのトレンドや新郎新婦のニーズを日々身近に感じています。ウェディング業界に携わっているからこそ発信できる、リアリティ溢れる旬な情報をお届けします。